皆さまからいただいた感想の中から抜粋で掲載させていただきます。
たくさんの感想文を送っていただいています。
その中から抜粋したものを掲載させていただきます。
下記リンクからご覧ください。
また、私たちのコンサートをお聴きいただいた方からお手紙が届きました。
ぜひご一読ください。
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私は2つの思い違いをしていた。まずパンフレットの写真と難病を克服したという事実から「もの静かな女性」をイメージしたのだ。だが写真と実物は全然違い、それは良い意味で裏切られた。実際の奥田さんは話し声こそささやくような感じだが、その巧みな話術は瞬く間に見る人聴く人の心をつかんで離さない。私はまるで母親のおとぎ話を聞いている子供のように時を忘れてしまった。
もうひとつは「エスペランサ」の講演スタイルを知らなかったために「フルート=クラシック」と思っていたことだ。一曲目の「情熱大陸」は逆境を乗り越えた奥田さんのイメージにぴったりだったし、ゴンチチの「放課後の音楽室」は弦楽器の曲をフルートで見事に表現したものだった。なお、曲の選定について彼女はこう語っている。
『私はメロディーがきれいな曲を選んでいます。するとなぜか歌詞も素敵なものであることが多いんです。』
「また君に恋してる」「見上げてごらん夜の星を」・・・確かにそうだった。
講演の前半で彼女は会場の人たちにこう問いかけた。
『あなたにとって一番の大切な出会いは誰ですか?』
この問いに私は自分の過去を振り返ってみた。やはり今一番身近な存在が頭をよぎった。彼女にとっての「一番の出会い」もやはり横でベースを弾いている夫・勝彦氏だった。そのあと彼女が言った言葉が心に響いた。
『今を一緒に生きて同じ未来を見ているから』
人生の途中でそんな存在を見つけられたら、人は自分が生まれてきた意味を実感できるだろうと思った。
治療法がない、一生治らない、でも死なない病気。そんなものがいきなり自分の人生に立ちはだかったとき、人は何ができるだろうか?おそらく次の一歩がなかなか踏み出せないに違いない。だが、
『不幸は不幸を呼ぶ。幸せは幸せを呼ぶ。私は毎日小さな3つの幸せを探し始めた』
彼女は歩き始めた。そんな彼女に追い打ちをかけるように今度は足の病気が襲う。苦難を克服しかけた人に神はなんとひどい仕打ちをするのだろうと思ったが、そこで彼女にとって「一番大切な人」の一言に救われるのである。
『手じゃなくてよかった。車いすは僕が押してあげる。君はすわったままフルートを吹き続ければいい』
感動した。思わず涙がこぼれそうになった。人の愛はここまで大きくなれるものなのだろうか・・
ここまできて「愛という名の奇跡」の意味がようやくわかった。ねっと99の講師には逆境を跳ね返したプラスのエネルギーを持っている方が多くいるが、奥田さんの場合、勝彦さんを始め、多くの人の想いが良子さんの横にいて彼女をやさしく包んでいる、講演終了時に私にはそう見えた。
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ネット99