先日、加古川の鶴林寺真光院でのコンサートにお越しいただいたお友だちの田中さんがとても嬉しいメッセージをくださいました。
『とっても感動しました。次回は妻と行きます』
これほど嬉しいお言葉はありません。
そして、男女共同参画の講演会でも時々同じような言葉をかけてもらいます。
『今日は妻に(夫に)ありがとうと言おうかな』
最後の「かな」は照れ隠しでしょうね。
男女共同参画講演会のコンサートでは、(専門家ではないので)音楽を通して「あたりまえの日常の中にたくさんの幸せがある」ということを話させていただいています。そんなに偉そうなことは言えませんので、私たち夫妻の日常から「こんなことがあった」「あんなこともあった」とつらつらと話しています。お客様の中には他人の家庭の話を聞いていいものか?と感じる人もいるでしょうが、話を聞くうちに(音楽の効果も相まって)自分のことを思い出されているようです。
ある会の男性スタッフの方がコンサート終了後にポロリと言いました。
『僕と妻は同じ方向を向いていなかったんだ』
お話しを聞くと、それまでずっと「仕事」「仕事」「仕事」で生きてこられたようです。おうちのことは奥さまにまかせっきり。お子さんのことで夫婦間の会話は成立していたけれど、お子さんが巣立っていかれて夫婦ふたりになってから、どんな話をすればよいのかわからなくなってしまったと言われていました。困った挙句に、犬を飼われたそうです。
私たちのコンサートを聴いているうちに『自分と妻には少し距離がある、それは今まで同じ方向を向いていなかったからだ』と気づかれたと私たちにお話しくださいました。最後に言われた『今日は妻にありがとうと言おうかな』という言葉がとても印象的でした。
「ありがとう」って魔法の言葉ですもの、深い深い愛情がきっと伝わったと思います。
『今度は妻と』
一番近くにいる、一番大切な人と一緒に聞きたい。
そんなコンサートになっていると思わせてくれるこの言葉。
何よりうれしい言葉ですね。
そして、去年のコンサートの際、同じように言ってくれた別のお客様が今年は奥様と一緒にいらしてくださったんです。これはもっともっと嬉しいことですね。
お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
2014年度も始まりました。
今年度も「ほっこり幸せ」を感じてもらえますように。
たくさんの方にエスペランササウンドを聴いていただけますように。
エスペランサ
奥田良子
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